LIFE LOG(八ヶ岳南麓から風は吹く)

八ヶ岳南麓から風は吹く

大手ゼネコンの研究職を辞めてから23年、山梨県北杜市で農業を営む74歳の発信です/「本題:『持続可能な未来、こう築く』

17.3 新国家建設構想について国民の声を聞く

17.3 新国家建設構想について国民の声を聞く

 出来上がった新国家建設構想は次の手順と方法によって国民に説明して、それに対する国民の声を聞き、それを受け止めて生かし、周知徹底を図り、国民全体の協力を要請する。

⑴ 国会(連邦議会)にて説明と国会承認

 先ずは出来上がった新国家建設構想を国会にて説明する。代表して説明するのは国民会議議長である。

ただし、その場合、国民会議新国家建設構想を立案することを使命とする国民各層の代表から成る機関であり、その意味では国会と同等の権力と権威を有する機関であり、独立機関であるゆえ、説明されたそれらを国会内で改めて審議することはなく、説明を受けた国会は、その国会にて、国民会議による新国家の建設構想の立案に着手する際の基本的な考え方と方法(17.2節)を周知徹底の上で承認の議決し、最高の権威ある新国家創建プロジェクトと公式に位置付ける。

 

⑵ 公式となった新国家創建プロジェクトを内閣に受け渡す

 国民会議議長から説明されたその内容を、国会議員を代表して下院議長が、執行機関である大統領府の中枢である内閣の首相にも直ちに知らせる。内閣に国民会議が決めたことをその通りに、滞ることなく執行してもらうためである。

つまり、こうして国民会議と国会と内閣は、国家的事業に向けて共同体制を組むのである。

 

⑶ 首相から国民への新国家創建プロジェクトの発表と説明

 首相が国民に向け、公式の国家創建国家的大事業と位置付けられた新国家創建プロジェクトの内容を平易な言葉をもって、簡潔に、しかし論理的に説明する。

 

⑷ 新国家創建プロジェクトの内容に対する国民一般から意見・質問の受付

 首相の説明に対する国民一般からの質問や意見を寄せてもらうための真の意味での————すなわち、これまでの役人主導になる、いかにも民主主義的な手順を踏みましたと言わんばかりの、形ばかりの「パブリック・コメント」というものではない————公聴会を全国各地で開催する。その結果は直ちに、すなわちその意見や質問には一切手を加えずに、国民会議にて検討してもらい、それを生かしながら国民会議としての回答を出してもらう。

出されたその回答については、政府がそれを透明性をもって国民に公正に発表し、それに対する国民の質問や意見を再度寄せてもらう。

 政府と国民とのこのやり取りを幾度か繰り返し、新国家建設構想をより国民の納得ゆくもの、国民の協力をより得られる内容のものへと高めてゆく。

 そして質問や意見がほぼなくなった時点を見計らって、最終的な新国家創建プロジェクトとして決定する。