LIFE LOG(八ヶ岳南麓から風は吹く)

八ヶ岳南麓から風は吹く

大手ゼネコンの研究職を辞めてから23年、山梨県北杜市で農業を営む74歳の発信です/「本題:『持続可能な未来、こう築く』

2022-01-01から1年間の記事一覧

16.5 私案としての新憲法「本文」—————————(その4)

16.5 私案としての新憲法「本文」—————(その4) 第十二章 財政制度 第百八a条 経費負担、財政援助、責任 ①連邦および州は、この基本法に特別の定めのある場合を除き、その任務の遂行から生じる経費を、別々に負担する。 ②州が連邦の委託によって行動す…

16.5 私案としての新憲法「本文」—————————(その3)

16.5 私案としての新憲法「本文」————(その3) 第六章 連邦議会 第六十八条 連邦議会 連邦議会————日本連邦の議会————は、日本連邦の立法機関であり、最高の権力機関である。 第六十九条 二院制 第1項 連邦議会は上院と下院とからなる。 第2項 上院…

16.5 私案としての新憲法の「本文」—————————(その2)

16.5 私案としての新憲法「本文」————(その2) 第三章 天皇の地位と役割 第三十三条 天皇は、立憲共和制の下での憲法の制約の範囲内でのみ機能する国王である。 第三十四条 王位は世襲制に拠る。 第三十五条 国王の国事に関するすべての行為には、大統…

16.5 私案としての新憲法の「本文」—————————(その1)

16.5 私案としての新憲法「本文」————(その1) 以下に示す私案としての新憲法草案は、第8章にて述べてきた国家に対応するものとして提案するものであり、その国家の基本法とするものである。 その国家の基本法とする憲法を、本章において述べて来たこ…

16.4 私案としての新憲法の「前文」

16.4 私案としての新憲法の「前文」 私たち日本国民が自身の手で憲法をつくろうとするとき、予め確認し、また考慮しなくてはならないと私には思われる事柄については前節にて述べた。 そこで次は、いよいよそのとき確認した事柄を簡潔明瞭に盛り込んだ自…

16.3 ではどのような内容と骨格の新憲法にするべきか

16.3 ではどのような内容と骨格の新憲法にするべきか では、そもそも憲法とは何か。そしてそれは誰のために、何のためにあるものか。 これは憲法というものを考えるとき、基本的に大切な問いである。 その一般論としての答えはこうなる。 憲法とは、国民…

16.2 現行日本国憲法に対する世界の見方

16.2 現行日本国憲法に対する世界の見方 「主権」とは近代における国家を構成する三要素(領土・国民・主権)の一つであり、その意味していることは、国家自身の意思によるほか他国の支配に服さない統治権力のことである。そしてそれは、最高で、独立し…

16.1 なぜ今、新憲法を大至急制定する必要があるか

今回からは、この国の形と姿を決める憲法についての私の見解を公開します。 その際、この国のこれまでの憲法論議のあり方と自民党が掲げる憲法案には特に注目していただきたいと思います。 第16章 国民の手による新憲法の起草と制定 16.1 なぜ今、新憲…

15.5 全方位平和外交によりユーラシアの一員として世界に貢献する

15.5 全方位平和外交によりユーラシアの一員として世界に貢献する 今、世界の情勢は、俯瞰すると、現状の世界秩序を力を持ってしてでも変えようとしている国々と、その反対にこれまでの東西冷戦以後に形成されてきた秩序を維持しようとする国々とのせめ…

15.4 世界の平和と安定の保障のための提言    ————(その2)

15.4 世界の平和と安定の保障のための提言 ————(その2) ではそう考えた時、国連は、現状、既述のような使命を果たしているだろうか。あるいは今は果たしてはいなくとも、このままで、今後は果たして得るようになるだろうか。 どちらについても明らか…

15.4 世界の平和と安定の保障のための提言 ————(その1)

15.4 世界の平和と安定の保障のための提言 ————(その1) 前節では、日本にとっての真の安全保障のあり方について、私なりの提案をして来た。 安全保障と言うと、普通、諸外国でも、国と国との関係における国防というような意味で取られがちであるが、…

15.3 これからの日本という国にとっての安全保障とはどういうことと考えるべきか

15.3 これからの日本という国にとっての安全保障とはどういうことと考えるべきか 安全保障とは、辞書を引くと、「外部からの侵略に対して国家および国民の安全を保障すること」とある(広辞苑第六版)。そして「保障」とは、「侵されたり、損なわれたり…

15.2 この国を真の独立国とする

15.2 この国を真の独立国とする 一国が独立しているとは、あるいはその国が独立国であるとは、その国が、対外的に、あらゆる面で主権を堅持できている場合をいう。その主権とは、「その国家自身の意思によるほか、他国の支配に服さない統治権力」のこと…

第15章 「日本」国の真の独立と国際貢献

第15章 「日本」国の真の独立と国際貢献 本書の全体構成の中の基礎編である《第1部》で述べて来たことは、すべて、私の二つの大きな危機認識 ———— 一つは、私たちの国日本は総体として、世界の中でも最も脆弱な国となってしまっているのではないか、した…

14.5 本物の政治家による三種の指導原理に依拠する本物の政府の新組織づくり

14.5 本物の政治家による三種の指導原理に依拠する本物の政府の新組織づくり では、既述の「本物の政府」は誰がどう作ったらいいのであろう。その場合、どのような考え方を基準にして、あるいは土台にして作っていったらいいのだろう。 そしてどのような…

第14章 新生日本国建設に着手する前に解決させておくべき喫緊の課題とその着手手順

この章から、公開内容は、拙著の第3部に入ります。 そしてそこでは、いよいよ、この日本という国を、拙著の副題にあるような、国民の一人ひとりが心から誇りに思える国、国民一人ひとりの生命と自由と財産が最優先で守られる統治体制を整えた本物の国家とい…

2.5 所属府省庁の権益拡大と自己の保身のためには憲法も民主主義も無視する官僚、そしてその官僚に隷従する地方の役人——————(その2)

今回は、前回の続きです。 2.5 所属府省庁の権益拡大と自己の保身のためには憲法も民主主義も無視する官僚、そしてその官僚に隷従する地方の役人——————(その2) 次に3.について。 以下に示す実例は、私自身が直接見聞きしたことである。 それは、国土…

2.5 所属府省庁の権益拡大と自己の保身のためには憲法も民主主義も無視する官僚、そしてその官僚に隷従する地方の役人——————(その1)

今回も、これまで未公開のままで来た節を公開します。 2.5 所属府省庁の権益拡大と自己の保身のためには憲法も民主主義も無視する官僚、そしてその官僚に隷従する地方の役人——————(その1) 官僚を含む広義の役人とは本来、どのような役割と使命を担った…

7.7 すべての国家的・公共的事業を興し進めるときの原則

今回も、これまで未公開のままで来た節を公開します。 7.7 すべての国家的・公共的事業を興し進めるときの原則 これまで「国家」とは何かについては、重複を厭わずに、2.5節と7.2節において論じてきた。特に7.2節では、未だ本物の国家とはなり得…

7.2 日本という国を本物の「国家」とするために

今回も、これまで未公開のままできた節を公開します。 7.2 日本という国を本物の「国家」とするために 「日本という国を本物の『国家』とする」、これは拙著の副題としても掲げた重要主題である。 では、なぜ私たち日本国民はこのことを真剣に考えねばな…

7.3 社会(≠国家)が「安定」しているとはどういうことか

今回も、これまで、未公開のままできた節について、公開します。 7.3 社会(≠国家)が「安定」しているとはどういうことか 政治家、とくに安倍晋三などは“平和と安定”とか、“政治の安定”いう言葉を決まり文句のようによく使う。 しかし彼は、その「安定」…

10.6 文部科学省を廃止する

今回は、今まで公開してきた章のうちで、未公開のままにしてきた節のいくつかを発信してゆこうと思います。それが拙著「持続可能な未来、こう築く」の中のどの部分に当たるかということについては、2020年8月3日に公開した同著の「目次」をご覧いただ…

13.14 官僚制と官僚組織      ————————(その2)

13.14 官僚制と官僚組織 ————————(その2) 2.官僚は何故こうなったか————その歴史的経緯 では、現行の官僚たちはなぜこうも国民に対して傲慢で狡猾非情で醜悪な人間となったのか。 私は、そのきっかけは何も今に始まったことではなく、明治維新にそ…

13.14 官僚制と官僚組織      ————————(その1)

13.14 官僚制と官僚組織 ————————(その1) 官僚制とは一般に「専門化・ヒエラルヒー化された職務体系、明確な権限の委任、文書による事務処理、規則による職務の配分といった諸原則を特色とする組織・管理の体系」(広辞苑第六版)とされ、そしてその…